●Detached House(ディタッチ・ハウス)
これはいわゆる一戸建住宅で、完全にワンユニットの独立型です。 |
●Semi-Detached House (セミディタッチ・ハウス)
一軒家(多くは二階建)を縦に半分に割った左右対称の二軒家で、敷地や建設費のコストを安く抑えられるため、このタイプはアイルランドやイギリスでは主流です。19世紀のロンドンで始まり、1920年から1930年代のイギリスでの住宅ブームで大量に供給されました。日本でも歴史的には伝統的な都市住宅として平屋建て2軒長屋というものがありましたが、現在ではあまり見られなくなりましたね。
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●Terraced House (テラスハウス)
横でつながった2階建または3階建の専用庭付き長屋形式の住宅で、タウンハウスとも呼ばれています。(写真は4軒で1棟を共有する2階建てタイプ)17世紀後半のイギリスで始まり、当初は産業地区での労働者用の住居として建てられました。英国やアイルランドではこのタイプも主なスタイルで、ビクトリアンスタイルなどの歴史あるものだと価値もかなりのものとなっています。一戸建やセミディタッチ・ハウスよりも安いというメリットで、シンプルなデザインで新たに供給もされています。日本では、旧日本住宅公団が昭和30年代に約2万戸供給し、同時期に公団が供給したうちの約2割がこのタイプでした。
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●Apartment (アパートメント)
日本でいうマンションです。建物内部を縦・横で複数に区切り、独立したユニットは平面の間取りです。Flat(フラット)とも呼ばれています。アイルランドではそのほとんどが4階建て以下のもので、首都のダブリンでは近年の不動産バブル時に10階建て以上の高層アパートが建設されましたが、高層建築物への規制が厳しいため、国レベルでは高層アパートは未だに稀ではあります。(写真は3階建てアパートメント)
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●Duplex(デュプレックス)
アパートと見た目が似ていますが、1階部分がフラットの住居で、2・3階は各住戸の室内に階段がありテラスハウスになっているタイプです。1階はオフィスやクリニックになっている場合もあります。テラスハウスとアパートの複合体ですが、専用庭はありません。アイルランドでは2000年以降にポピュラーなタイプとなってきました。光が丘での最上階にあるメゾネット住宅のようなイメージです。
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以上が一般的な住宅の種類です。アイルランドの国土は北海道と同じ大きさに対し、人口は420万人と北海道より少なく、どの種類の建物も庭(または共有スペース)がゆったりとしています。また、建築規制の厳しい高層建築物が少ないため、視覚的ゆったり感がさらに得られるのかもしれません。皆さん、お気に入りのタイプがありましたか?また次回をお楽しみに!