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由美のヨーロッパ探訪記-住宅・生活あれこれ

 

由美のヨーロッパ探訪記No.5 アイルランド編 「アイルランドの住宅設備2:水回り編」

欧米の住宅で必ず見るものの1つに、3点ユニット(バスルーム)があります。日本ではアパートのワンルームなどを除けば風呂・トイレが別々に配置されているのが基本ですが、欧米ではこれら3点が同じ空間にあります。洗面台を使いたい人とシャワーを使いたい人が同時に行動を起こせないという不便さを、人々はどう解消しているのでしょうか?

2LDK以上の住宅には、メインの寝室にはオンスイートと呼ばれる専用の小さいバスルーム(シャワー)が付いています。例えば4人家族の場合、大人が主寝室のオンスイートを使い、子供2人でメインのバスルームを使います。4LDK以上になれば、たいてい独立したトイレがもう1つありますので、トイレは合計で3つとなります。日本での3点ユニットは空間の節約、つまり3点を別々に配置する十分なスペースがないために使われるのですが、欧米では伝統のデザインであって、スペースもたっぷり使っています。

典型的なオンスイートのシャワーブース
典型的なオンスイートのシャワーブース

エレクトリックシャワー
エレクトリックシャワー
そして、アイルランドでのバスルームで新たに目にしたものは、エレクトリックシャワーという不思議なシャワーでした。キッチンの湯沸かし器がシャワーになったイメージです。シャワーを浴びるのに操作はボタン1つ。温度も好きなように変えられるのですが、欠点は何といっても水圧の弱さ。温度を上げる度に水圧が下がるので、とても不便です。この国もキッチンのお湯はガスで沸かすのだから、なぜシャワーだけ電気式?と思ってしまいます。ただし、最近できた新しい住宅ではガス式のシャワーが一般的となってきました。アイルランドのみならず、ヨーロッパではシャワーの水圧の弱さや、お湯の量に限りがあるなどの欠点があります。しかし、この環境に慣れていれば、これらは深刻な問題ではなく改善の必要もありません。光が丘パークタウンは熱供給システムによる給湯のため、いつでも好きなだけお湯が出ますね。大変ありがたいことです。

また、典型的な洗面台の違いにも注目です。蛇口は左右にお湯と水で二つ。別々なのでぬるま湯が作れません。水では冷たすぎるし、お湯では熱すぎるので、ぬるま湯をどう作るのか聞いたら、栓(ストッパー)を使ってシンクに貯め、桶のように使うのだとか。日本のレバー1つで水圧と温度を変えられる洗面台がどれだけ便利なことか。そしてたいていの洗面台は非常にシンプルなため、収納がありません。石けんと歯ブラシ以外の物を置けません。どの家もトイレの上にまで細々と置いています。コンセントのプラグもないのでヘアドライヤーは使えません。水と電気を同じ空間で使うのは危ないという考えだそうです。(ではエレクトリックシャワーは矛盾しないのでしょうか?)
典型的な洗面台
典型的な洗面台

キッチンの洗濯機と乾燥機
キッチンの洗濯機と乾燥機
最後に、ドラム式洗濯機にも慣れるまで時間がかかりそうです。洗濯機の扉は横開きのため、一旦操作を開始すると扉は開かないので追加ができません。無理に開ければ水が飛び出るのでロックがかかってしまうのです。日本でもこの形の洗濯+乾燥機一体型のものがありますが、テクノロジーは格段に違います。使用水量が少ないため節水には最適ですが、4.2キロの通常の洗濯で約90分もかかってしまいます。大きな家だとユティリティルームという洗濯室があるのですが、アパートなどでは洗濯機はキッチンに埋め込まれているので、脱水時の振動が上下左右に当たり、非常にうるさいのが欠点です。

今回は水回りのやや不便な点をレポートいたしましたが、どの国もそれぞれの伝統と歴史がありますので、それらを否定することはできません。日本のテクノロジーは世界的に評価され、新製品であってもすぐに改良型が作られます。日々の快適さを追求する日本と、伝統的なスタイルを維持するヨーロッパ。人々が求めるものが異なるのも理解できます。次回はスペイン編をお伝えします!

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