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由美のヨーロッパ探訪記-住宅・生活あれこれ

 

由美のヨーロッパ探訪記No.7 「セント・パトリックス・デイとサン・ホセの火祭り。春祭りにもお国柄が・・・」
日本の春の訪れと言えばもちろん桜。桜の下でのピクニックや宴会が楽しいイベントの1つですね。ヨーロッパでは、春を祝うお祭りが各地で行われ、世界中からの観光客でにぎわいます。今回はアイルランドのセント・パトリック・デイのパレードと、バレンシア(スペイン)のサン・ホセの火祭りをご紹介します。
アイルランドと言えば、3月17日のセント・パトリックス・デイ。5世紀にアイルランドにキリスト教(カトリック)を伝えた聖人パトリックの命日が記念日となっています。アイルランドの守護聖人として崇められ、最大級の祝祭日として国を挙げて祝います。各都市で行われるパレードですが、首都ダブリンのものは約3キロの距離を2時間かけておこなう巨大パレード。パレード参加者も世界各地から集まる観客も、ナショナルカラーであるグリーンの洋服を着たり、シンボルのシャムロックを身につけたりして楽しみます。アイルランド系移民の多いアメリカ、特にニューヨークでのパレードは本土を抜いたレベルとなっています。実はアイルランドのパレードは、アメリカからの逆輸入が始まりなのです。
マダブリン市長が馬車の中に
ダブリン市長が馬車の中に

広島の高校生も参加
広島の高校生も参加

子供達に人気のキャラクターもパレード参加
子供達に人気のキャラクターもパレード参加

さて、今年のダブリンのパレードですが、この日は珍しく晴天(アイルランドは常に雨です)に恵まれ、3千人ものパレード参加者と67万人もの観客で盛り上がりました。アイルランドの人口が420万人なので、その比率は相当なものです。パレードにはアイリッシュの学生やボランティア団体に加え、アメリカの学生、ポーランド・インド・フィリピンなどのイベント団体も参加していました。そして、なんと日本の広島の高校生も!バンド演奏に続いて体操部の華麗な演技。世界の大舞台での披露なので少々緊張気味のようでしたが、立派でした。

開始の2時間前から場所取りをしたので、最前列で見られたのはラッキーでしたが、終った後は身体が痛い。後ろから押されて押されて身動き取れませんでした。パレードの後にはパブへ行き、とにかくお酒を飲む。これがアイルランド流の春の迎え方です。ヨーロッパ1番の大酒飲み言われているアイリッシュならではですね。


時を同じくし、スペインのバレンシアでは、3月19日はサン・ホセ(聖人ヨセフ)の祝い日で、バレンシアの火祭り「ラス・ファージャス(Las Fallas)」として世界的に有名なお祭りの最終日でもあります。聖ヨセフはキリストの養父で、大工職人であったことから労働者達の守護聖人として崇められています。昔からこの日に、古い木材や木屑などを集めて焚き火をする習慣が職人の間で受け継がれていたことから、このお祭りが生まれたそうです。
20メートルにも及ぶ張り子人形
20メートルにも及ぶ張り子人形

街中にある何百もの張り子を燃やします
街中にある何百もの張り子を燃やします
お祭りはサン・ホセの日の1週間前に始まり、期間中の主役は巨大な何百体もの張り子人形(紙粘土・木製)。人形は、1年間に起こったことを題材にとった風刺的なものが多く、お祭りのクライマックスとして最終日の晩に一斉に燃やされ、街中が炎で包まれるのです。期間中のイベントは、連日行われる市役所前の爆竹ショーと深夜の花火。とにかくこの期間中は一般人もあちこちで爆竹を投げますから危ない危ない・・・。

4年前、初めて体験した私は、そのすさまじい音に耳を塞ごうとしたのですが、耳栓はかえって耳を痛めてしまうようで、口を開けておくように言われました。花火は日本と違い、かなり至近距離から打ち上げられるので見ごたえあります。さらに、民族衣装をまとったスペイン女性の姿がお祭りを一層盛り上げます。期間中、仕事や学校は休みになるため、スペイン人達は毎日のようにお酒を飲み、昼は昼寝(シエスタ)で体力を温存させ、最終日を迎えます。まさにイメージ通りのスペインと言えましょう。19日の夜、張り子人形が次々と燃やされ、春の訪れを祝うのです。そこからまた、次の張り子人形作りも始まります。
バレンシアの民族衣装を着た女性達
バレンシアの民族衣装を着た女性達

どちらもカトリックの国で宗教的な意味でのお祭りなのですが、祝い方が対照的です。しかし、民族の誇りをかけた一大イベントに対する意気込みとパワーは、どちらのお祭りにも共通し、さすがは国際的なお祭りだと実感できます。日本のお祭りにも世界各国から見に来てもらいたいですね。では、また次回をお楽しみに。

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