歩いていると必ず見かけるのはFOR SALE(売物件)とTO LET(貸家あり)という看板です。TO LETはイギリス英語で、アメリカではFOR RENTが一般的です。住宅に取り付けられた看板は会社宣伝の鍵となります。今回は中古住宅販売の不動産広告について日本と比較してみたいと思います。
FOR SALEなどの看板を見れば、どの家が売出し中なのか一目瞭然です。日本だと売主側のプライバシーもあり、家の前に看板を、しかも売れるまでずっと付けたままにすることはありません。看板には会社名と電話番号が書かれ、会社宣伝の大きな手段となります。ここでおもしろいのが、FOR SALEという標語から途中でSALE AGREED(セールアグリード)に変わり、売れるとSOLDになるのです。SALE AGREEDとは、「お話が入りました。しかし契約にはまだ至っていないので条件次第では購入できますよ。」という意味です。なので、この標語もよく見かけます。お話が流れてしまうとFOR SALEに戻ってしまうのです。契約がめでたく済むと、SOLD(売れました)に切り替わり、その看板も当分は飾られています。SOLDと書かれた看板ですが、不動産市場の低迷の影響もあり、なかなか目にしません。次の写真は同じ住宅で、最近SOLDになったものです。看板の下、黄色の部分の文字が変わっています。緑が色づき花も咲いたことから、季節の変化と時間の経過を感じられます。 |