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由美のヨーロッパ探訪記-住宅・生活あれこれ

 

由美のヨーロッパ探訪記No.10 「アイルランドの不動産広告はどんなかんじ?」

歩いていると必ず見かけるのはFOR SALE(売物件)とTO LET(貸家あり)という看板です。TO LETはイギリス英語で、アメリカではFOR RENTが一般的です。住宅に取り付けられた看板は会社宣伝の鍵となります。今回は中古住宅販売の不動産広告について日本と比較してみたいと思います。

FOR SALEなどの看板を見れば、どの家が売出し中なのか一目瞭然です。日本だと売主側のプライバシーもあり、家の前に看板を、しかも売れるまでずっと付けたままにすることはありません。看板には会社名と電話番号が書かれ、会社宣伝の大きな手段となります。ここでおもしろいのが、FOR SALEという標語から途中でSALE AGREED(セールアグリード)に変わり、売れるとSOLDになるのです。SALE AGREEDとは、「お話が入りました。しかし契約にはまだ至っていないので条件次第では購入できますよ。」という意味です。なので、この標語もよく見かけます。お話が流れてしまうとFOR SALEに戻ってしまうのです。契約がめでたく済むと、SOLD(売れました)に切り替わり、その看板も当分は飾られています。SOLDと書かれた看板ですが、不動産市場の低迷の影響もあり、なかなか目にしません。次の写真は同じ住宅で、最近SOLDになったものです。看板の下、黄色の部分の文字が変わっています。緑が色づき花も咲いたことから、季節の変化と時間の経過を感じられます。

お話の入ったSALE AGREEDの段階

お話の入ったSALE AGREEDの段階

契約が済みSOLDに変わりました

契約が済みSOLDに変わりました


さて、チラシやインターネットではどのように宣伝しているのでしょうか。不動産専用の無料広告が毎週ペースで新聞の折り込み広告として入ってきますが、これは新聞と同じ紙質で、かなり分厚く数十ページにもなります。銀行にも必ず置いてありますし、ポストに入っていたりもします。この広告は各社で扱っている物件の一覧にすぎないので、詳細はもちろんインターネット上になります。まずはこちらの表をご覧ください。中古住宅販売での広告記載項目を日本と比較したものです。

不動産専用無料広告。紙質は新聞紙と同じです。

不動産専用無料広告
紙質は新聞紙と同じです


中古住宅販売の記載項目の比較(記載の有無)
No.
記載項目
日本
アイルランド
チラシ・ネット
チラシ広告
インターネット
1
物件名 あり あり あり
2
所在地 あり あり あり
3
交通・最寄り駅 あり なし あり(交通機関があれば)
街中までの距離を記載
4
価格 ○○円 ○○ユーロ ○○ユーロ以上など
5
間取り図 あり なし ほとんどなし
6
間取り内訳 あり あり あり(縦・横の寸法記載)
7
専有面積 あり なし あり(概算値)
8
専用庭面積 あり なし なし
9
バルコニー面積 あり なし なし
10
方位 あり なし あり(南向きのみ)
11
築年 あり なし ほとんどなし
12
建物構造 あり なし なし
13
引渡し あり なし なし
14
写真 基本あり あり あり:かなり多い
15
広さの単位 畳数とm2 なし sqft:スクエアフィート /sqm:m2
16
管理費 あり なし ほとんどなし

記載項目1・2は日本もアイルランドも共通することで、3番目の交通・最寄駅ですが、アイルランドの公共交通機関は乏しく、都市部のバスでも良くて10分に一本程度です。○○バス停まで徒歩何分、という書き方はしません。首都ダブリンは一部で路面電車(トラム)があるので、「トラムの駅まで徒歩圏」という記載になります。価格ですが、From ○○Euro(何ユーロ以上)、Price Region(おおよその価格)、Asking Price(提示価格)という書き方をします。間取り図は不動産会社によりますが、ほとんどないと言ってよいでしょう。間取り図よりも実際の見た目を重要視するようです。大切なのは、間取りの内訳とそのサイズを必ず記載しています。ベッドルームの縦・横が何メートル(何フィートも併記)なのか、バスルーム、廊下、リビングと全てが文字で記載されていて、慣れない私には見にくいです。専有面積も会社によりますが、記載のないものが多いです。記載されていても、バルコニーを含んだ概算だったりで、正確ではありません。単位はsqm(m2)とsqft(スクエアフィート)の両方です。専用庭の面積の記載は全くありません。広大な土地の場合のみ、何エーカーと表記する程度です。方位は南向きだとセールスポイントなので記載しますが、それ以外は記載しません。築年数は新しいものだと記載しますが、100年以上の住宅など珍しくないので、築年は重要でないようです。そして、建物構造についての記載はどこを探しても皆無です。引渡しに関する記載もありません。全ては交渉次第ということになります。集合住宅の場合、日本と同じで管理費が発生しますが、この記載もほとんどありません。記載がある場合は年間の金額になっています。(アイルランドの集合住宅の管理費は年1回の一括払いです。)

広告は全てカラーページで、外観写真と物件概要の一部が書かれています
広告は全てカラーページで
外観写真と物件概要の一部が書かれています

絶対に記載しなければいけない項目というのがなく、記載項目は各会社によって異なります。しかし、必ずと言ってよいほど書かれているものは、GFCH(ガス・ファイア・セントラルヒーティング)または OFCH(オイル・ファイア・セントラルヒーティング)という略語です。暖房システムの石油・ガスの違いは重要なインフォメーションなのです。石油のほうが毎月の基本料金がかからずコストは安いのですが、すぐに室内が暖まるガスのほうが好まれます。また、ガスはお湯も温めますので石油より便利だそうです。
最後に、セールス文句ですが、かなり大げさなものが多いです。例えば、「あなたが本当に洞察力のある購入者なら、この魅力的な住宅を逃すことはできません!」といったかんじです。国によっていろいろですね。

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